生牡蠣に当たる確率は何%?ノロ潜伏期間と安全な食べ方の真相を徹底究明
スーパーの鮮魚コーナーで加熱用と生食用の牡蠣が並んでいるのを見て、「生食用の方が鮮度が良くて、加熱用は鮮度が落ちた古い牡蠣だ」と誤解している消費者が依然として多く見受けられます。しかし、この認識は命に関わる重大な間違いです。両者を分ける唯一の基準は鮮度ではなく、「採取された海域」と「出荷前の浄化プロセス」の違いにあります。
生食用として出荷される牡蠣は、生活排水の影響を受けにくい環境省・自治体指定の「清浄指定海域」で育ったものだけが選ばれます。さらに水揚げ後、紫外線殺菌海水やオゾン処理水を満たした水槽の中で20〜24時間以上絶食状態で生かされ、体内に蓄積した細菌やウイルスを徹底的に吐き出させる生食用牡蠣の安全性と滅菌処理(浄化工程)が行われます。
一方の加熱用牡蠣は、河川水が流れ込みプランクトンが極めて豊富な沿岸部・内湾で育てられます。栄養が豊富であるため身が大きく濃厚に育ちますが、同時に生活排水に含まれるノロウイルスを内臓(中腸腺)に濃縮して取り込んでいる可能性が高くなります。そのため、加熱用を「新鮮だから大丈夫」と生で食べる行為は、自ら高濃度のウイルスを飲み込むに等しい極めて危険な行為です。