会話のキャッチボールが続かない理由とは?相手の心を開く受け答え術
それでは、具体的にどのような手順を踏めば、スムーズなラリーを体感できるのでしょうか。今日から実践可能な会話のキャッチボールのコツを解説します。
第一に習得したいのが、聞き上手になる相槌のコツです。単に「はい」「ええ」と繰り返すのではなく、相手の言葉の感情部分を拾い上げる「バックトラッキング(オウム返し)」を取り入れます。たとえば相手が「昨日のプロジェクト会議、本当に大変で疲れましたよ」と言った場合、「お疲れ様でした」だけで流すのではなく、「本当に大変だったんですね、それは気疲れもしますよね」と感情のキーワードを反復して返します。感情を受け止めてもらったと感じた相手は、自発的にその背景を語り始めます。
第二に重要なのが、質問力を高める会話術です。質問を投げるときは、相手が語尾に添えたキーワードを拾って深掘りする「連鎖質問」が威力を発揮します。
- 相手:「最近、休日は近所のカフェ巡りばかりしているんです」
- 自分:「カフェ巡りいいですね(受容)。特にどんな雰囲気のカフェがお気に入りなんですか?(深掘り質問)」
- 相手:「昔ながらのレトロな喫茶店で、静かに読書ができる場所が好きなんですよ」
- 自分:「落ち着いた空間なんですね(受容)。最近読まれた本で面白かったものはありますか?(さらなる連鎖)」
このように相手の発言から要素を拾ってパスを返せば、唐突な質問にならず、相手も自然体で話し続けることができます。
また、予期せぬ話題を振られた際の返答に困らない返し方も知っておく必要があります。知らない分野の話をされたときは、知ったかぶりをするのではなく「それ、名前は聞いたことがあるのですが詳しくは知らなくて。どういうものなんですか?」と、相手を先生役に仕立てる質問に変換してボールを打ち返します。人は自分の得意な分野を説明することを好むため、これだけで会話の主導権を気持ちよく相手に渡すことが可能です。