朝の蜘蛛と夜の蜘蛛はなぜ意味が違う?言い伝えの真相と正しい対処法

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日本各地で語り継がれてきた朝の蜘蛛と夜の蜘蛛の言い伝えには、生活の知恵と昔の社会情勢が色濃く反映されています。

古くから「朝蜘蛛は福を持ってくる」「朝の蜘蛛は親の敵でも殺すな」と言われ、朝の蜘蛛の縁起は極めて良いものとされてきました。これには主に2つの背景があります。1つは気象に関する知恵です。蜘蛛は湿度に敏感で、晴れて空気のコンディションが良い朝に網を張る習性があります。つまり、朝に活発に動く蜘蛛を見かける日は天気が崩れにくく、農作業や外出に適した日和になるため吉兆とみなされたのです。もう1つは「朝の蜘蛛は待ち人が来る兆し」という俗信で、商売繁盛や良い客の来訪を告げる存在として大切にされてきました。

一方で、「夜の蜘蛛は泥棒の使者」「夜の蜘蛛は親に似ていても殺せ」といった物騒なことわざが存在します。夜の蜘蛛を殺す理由として伝えられてきた背景には、夜間に忍び込む盗賊への警戒心がありました。明かりが乏しかった江戸時代以前、夜の薄暗がりの中で糸を垂らして音もなく現れる蜘蛛の姿が、天井裏や格子戸から侵入する盗賊(泥棒)を強く連想させたのです。また、夜間に蜘蛛を見つけて大騒ぎし、行灯やロウソクを倒して火事を起こす危険を防ぐための戒めだったという説も有力です。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。