2026年、外房の巨頭「大原」に何が起きているのか?高級伊勢海老と移住熱狂が変える千葉・沿岸部の未来
港から少し足を延ばすと、黄色い一両編成の「いすみ鉄道」がのんびりと田園地帯を走り抜ける。この沿線エリアの空き家や旧商家が、いま最先端のコワーキングスペースやスタートアップの拠点へと生まれ変わっている。行政と民間ファンドが連携したエリアリノベーション事業が実を結び、2026年には「大原イノベーションヴィレッジ」をはじめとする複数の共創施設が稼働を開始した。
集まっているのは、ITエンジニア、Webデザイナー、アグリテックの起業家たちだ。通信環境が完備された古民家で集中して作業を行い、夕暮れには目の前の海でサーフィンを楽しむ。都会の過密ストレスから解放された環境が、新たなクリエイティビティを生み出す源泉となっている。ローカル線の存続問題に揺れていた鉄道事業者にとっても、こうした新しい利用客層の定着は大きな好材料だ。