あの熱狂からまもなく30年——Da Pump「初期メンバー」という伝説の原点と、それぞれの2026年
スポットライトの眩しさを知る人間が、そこから降りて別の人生を歩むことは容易ではない。しかし、DA PUMPを去った3人の身の処し方は、驚くほど地に足の着いたものだった。
グループを最初に去ったSHINOBU(宮良忍)は、生まれ故郷である沖縄県八重山諸島の小浜島へと戻った。実家の民宿「宮良荘」を継ぎ、自ら船を出して観光客を海へと案内する日々。東京の喧騒とは無縁の島時間の中で、彼は日焼けした肌と穏やかな笑顔を取り戻した。時折アコースティックギターを手にライブを行い、飾らない歌声を届ける姿は、ストリートの原点に立ち返った男の潔さを漂わせている。
YUKINARI(玉城幸也)は、地元・沖縄に拠点を置き、エンターテインメントと飲食ビジネスの双方で活動を展開した。一時期はメディアで体型の激変が話題になり、トレーニングCMで劇的な肉体改造を披露して世間を驚かせたが、その根底にあるのは常に音楽とエンタメへの情熱だ。クラブイベントのプロデュースやDJ活動、時にはSHINOBUとステージに立って往年のファンを歓喜させるなど、故郷のカルチャーシーンを支えるキーマンとして存在感を放っている。
一方、KEN(奥本健)はプロのダンサー、振付師、そして指導者としてストリートダンスの最前線に残り続けた。アンダーグラウンドのダンスバトルからメジャーアーティストのプロデュースまで幅広く手掛け、自身のダンススタジオを通して次世代の育成に心血を注いできた。彼にとってダンスは単なるパフォーマンスの手段ではなく、生き方そのものだった。その求道者的な姿勢は、日本のヒップホップコミュニティにおいて今なお絶大なリスペクトを集めている。