立体駐車場の高さ制限は何M?Suvが入らない理由と最新基準を徹底検証

立体駐車場の高さ制限は何M?Suvが入らない理由と最新基準を徹底検証について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。

新車販売台数ランキングの上位をヤリスクロス、カローラクロス、ヴェゼルといったコンパクトSUVや、N-BOXなどの軽スーパーハイトワゴン、さらにはアルファードやセレナなどのミニバンが独占するようになって久しい現在、「なぜいまだに1,550mmという厳しい制限が放置されているのか」と疑問を抱く方は少なくありません。いわゆる立体駐車場SUV入らない問題の根底には、日本の都市開発史と建築コストの宿命が横たわっています。

この立体駐車場1550mm理由を紐解く鍵は、昭和から平成初期にかけての自動車市場にあります。かつて日本の乗用車市場の主役はセダンであり、トヨタ・クラウンやマークII、日産・セドリックといった当時のアッパーミドルサルーンは、いずれも全高1,400mm台前半から1,500mm前後に収まっていました。駐車場メーカー各社は、容積率の制限や限られた敷地面積の中で1台でも多くの収容台数を稼ぐため、当時の5ナンバー枠・セダン枠に最適化した「1,550mmパレット」を標準モジュールとして量産したのです。

地下を深く掘削したり、タワーを高く立ち上げたりするには、1パレットあたりの高さを抑えることが工事費用の抑制に直結します。全高を1,550mmから2,000mmへと拡大すると、同じ建築高さでも格納できる台数が2割から3割近く激減してしまうため、当時のデベロッパーやビルオーナーにとって「セダン規格の量産」こそが最も投資効率の高い選択肢でした。そのインフラが耐用年数30〜40年を迎える現在に至るまで都市部に残存し、現代の大型化した車両と激しいミスマッチを引き起こしています。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。