なぜ鶴見緑地フリマに週末1万人が殺到?物価高に勝つ節約防衛術と最新攻略法
一方、シートを広げる出品者側にとっても、この場所は切実な意味を持っている。光熱費の上昇や食料品の値上げが続くなかで、家の中に眠る不用品を一掃して現金化することは、極めて実践的な家計防衛策だ。
「出店料を払っても、午前中だけで軽く元が取れました」。そう語る大阪市内の40代主婦は、子どもたちが着られなくなったブランド服や使わなくなったベビーカーを並べていた。車に荷物を満載して会場に入り、朝一番から並べれば、昼過ぎには段ボールが空っぽになる。メルカリのように一つひとつ梱包して発送する手間を考えれば、半日で数万円の現金が手に入るフリーマーケットのタイパ(タイムパフォーマンス)は、実は驚くほど高い。
最近では、家計の足しにするだけでなく、不要になったものをゴミとして焼却炉に送る罪悪感から逃れるために出店する人も目立つ。「誰かが喜んで使ってくれるなら、100円でも200円でもいい」。捨てればゴミだが、持ち寄れば資源になる。芝生広場に並ぶ品々の山は、循環型社会の教科書的な理想論ではなく、市民の生活実感から生まれた自発的なリサイクル現場そのものだった。