はちみつ1日の摂取量は大さじ何杯?食べ過ぎで太る真相と寝る前効果

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はちみつが持つ抗菌力や酵素、抗酸化ポリフェノールの恩恵を享受するためには、瓶のラベルに隠された「製品区分」を見極める確かなリテラシーが欠かせません。日本の店頭に並ぶ製品は、全国はちみつ公正取引協議会の規約により大きく3種類に分かれています。

  • 純粋はちみつ:一切の添加物を加えず、人工的な加熱濃縮や脱色を行っていないもの。本来の栄養素や風味がそのまま保持されている。
  • 加糖はちみつ:水飴、異性化液糖(果糖ブドウ糖液糖)などを人為的に混入させた製品。安価だが糖質の種類が変わり、栄養価は大幅に劣る。
  • 精製はちみつ:加熱減圧などで色や特有の香りを脱色・脱臭し、清涼飲料水や加工食品用向けに処理されたもの。ビタミンや酵素は熱変性で壊れていることが多い。

選ぶべきは原材料名が「はちみつ」のみで記載され、公正取引マークが貼られた純粋はちみつです。白く固まる現象(結晶化)を「品質劣化」と誤解する人がいますが、これはブドウ糖の比率が高い良質な天然はちみつである証拠に他なりません。

近年人気の高いニュージーランド産「マヌカハニー」についても、適正な摂取ルールが存在します。マヌカ特有の有効成分「MGO(メチルグリオキサール)」は非常に強力な抗菌・抗炎症作用を持ちますが、胃腸が敏感な人が一度に大量摂取すると粘膜を刺激して胃痛や胸焼けを起こすことがあります。マヌカハニーを取り入れる場合の摂取目安量は、1日にティースプーン1杯(約5g)〜多くても2杯程度。空腹時や就寝前にゆっくりと舌の上で溶かしながら飲み込むのが効率的です。

そして、はちみつを取り扱う上で絶対に遵守しなければならない社会的な鉄則が「1歳未満の乳児には決して与えない」という点です。土壌や自然界に広く生息するボツリヌス菌の芽胞は、ごく稀にはちみつ中にも混入します。成人の発達した腸内細菌叢であれば芽胞が発芽することはありませんが、腸内環境が未熟な1歳未満の赤ちゃんが摂取すると、腸内で菌が増殖して毒素を出し「乳児ボツリヌス症」を引き起こします。便秘、首のすわりが悪くなる、泣き声がかすれるなどの症状から最悪の場合は呼吸麻痺で死に至るケースがあり、加熱調理した離乳食やお菓子にはちみつを混ぜる行為も一切認められません。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。