蟯虫検査とは?2015年廃止の決定打と大人が今警戒すべき感染リスク
学校検診がなくなった令和の現在、小児科クリニックの現場ではどのような形でぎょう虫症が発見されているのでしょうか。東京都内の小児科専門医は「学校での一斉検査が廃止されて以降、保護者が異常に気づいて受診するケースが大半を占めるようになった」と証言します。
もっとも代表的なぎょう虫感染の自覚症状は、就寝後しばらく経った深夜帯に起こる肛門の激しいかゆみです。夜間に布団が温まって子どもが熟睡した頃、雌のぎょう虫が活動を開始するため、「子どもが夜中に突然泣き叫んでお尻をかきむしる」「寝相が極端に悪くなり、お尻を布団にこすりつける」といった行動で保護者が異変を察知します。
保護者がスマートフォンのライトで肛門部を照らして目視確認した際、肛門の開口部付近や便の表面で「1センチ前後の白い細い糸くずのようなものがクネクネとうねうね動いている」のを目撃し、激しいショックを受ける親族は後を絶ちません。かゆみによる睡眠不足から、昼間の集中力低下や情緒不安定、落ち着きのなさを引き起こすケースも多々報告されています。
集団生活を始める保育園や幼稚園の現在においては、自治体や園の方針によって対応が分かれています。公益財団法人埼玉県健康づくり事業団などの検査機関では、現在も私立幼稚園や認可保育所向けに希望制の蟯虫卵検査サービスを受託・提供しています。おもちゃの共有や手指を口に入れる行動が多い未就学児の間では、今なお局所的なミニアウトブレイク(集団感染)が発生しているのが現場の実情です。