黒い羽のトンボは不吉?神様トンボと呼ばれる理由と幸運サインの真相
水辺を歩いていて目にする黒い羽のトンボの多くは、カワトンボ科に属するハグロトンボ(羽黒蜻蛉)です。一般的なトンボが素早く直線的に飛翔するのに対し、チョウのようにひらひらと羽ばたく独特の飛び方を見せるため、一目で他のトンボと識別できます。
体長は約57〜67mmほどで、細長い腹部と幅広の黒い羽が際立ちます。オスの腹部は光沢のある鮮やかなエメラルドグリーン(金緑色)に輝き、メスは全身が一様な黒褐色を帯びているのが外見上の大きな特徴です。
ハグロトンボの生息地は、水生植物が適度に茂る平地から丘陵地の緩やかな小川や用水路です。近年は水質浄化が進んだ都市部の親水公園や緑道沿いの水路でも頻繁に確認されるようになり、住宅街の庭先やベランダにまでエサを探して迷い込んでくる事例が相次いでいます。
黒い羽のトンボを見る時期は、早い地域では5月下旬から飛び始め、7月中旬から8月のお盆前後に発生のピークを迎えます。その後、秋が深まる10月中旬頃まで観察でき、成虫としての寿命はトンボ類の中でも比較的長い約2〜3ヶ月に及びます。