ソフトクリームとジェラートの違いを徹底比較!太る理由や温度の真相

ソフトクリームとジェラートの違いを徹底比較!太る理由や温度の真相の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

なぜソフトクリームは、家庭の冷凍庫で作るアイスでは絶対に再現できない、あの絹のような滑らかさを維持できるのでしょうか。その秘密は、店舗に鎮座する「ソフトクリームフリーザー」の精密な内部構造にあります。

日本国内で高いシェアを誇る日世などの業務用フリーザーでは、上部のホッパーに入れられた液体状のソフトミックスが、冷却シリンダーの中へと送り込まれます。シリンダーの壁面は-15℃〜-20℃程度に冷却されており、ミックスが触れた瞬間に超微細な氷の結晶へと凝固します。

このとき、シリンダー内部で高速回転する「ダッシャー」と呼ばれる金属製の羽根が、壁面にできた薄い氷の膜を絶え間なく削り落としながら、空気(オーバーラン)を均一に巻き込んでいきます。氷の結晶がミリ単位に成長する隙を与えず、ミクロン単位の微小な結晶のまま保たれるため、ざらつきが一切ない驚異的な滑らかさが実現するのです。

レバーを引いた瞬間に-5℃〜-7℃の絶妙な半凍結状態で押し出されるソフトクリームは、いわば「アイスクリームが完成する最も美しい瞬間を切り取った出来立てのスイーツ」と言えます。

これに対しジェラートの製法は、バッチフリーザーと呼ばれる大型の撹拌機を使用します。加熱殺菌とエージング(熟成)を経たベース液を、空気を必要最小限に抑えながら低速かつ力強く練り上げます。出来上がったジェラートはマイナス十数度のバットへ移され、空気に触れさせないよう専用のショーケースで厳格に温度管理されながら提供されます。高速で空気を抱き込ませるソフトクリームとは、物理的なアプローチが根本から異なっているのです。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。