パンデミックから6年――なぜ今「三密」が再び牙を剥くのか?Ai時代に問われる新たな感染リスクと都市の盲点
京都の路地裏から東京の満員電車まで、どこを見渡しても人、人、人だ。円安を背景にした訪日外国人の急増は、日本経済に潤いをもたらす一方で、都市の許容量を遥かに超える「密集」を作り出している。
かつてのパンデミック期のように、誰もがマスクを着用し、無言で距離を保っていた時代は去った。現在の密集地帯は、大声での会話と熱気で満ちている。観光地だけでなく、地方のローカル線やバスといった公共交通機関でも混雑が常態化しており、住民の生活動線が脅かされている。この物理的な高密度空間は、新たな呼吸器系感染症がひとたび流入すれば、一気に拡大する温床になりかねない。