ドラえもん最終回電池切れ説の真相!同人誌から広まった感動の真実
噂の引き金となったのは、1990年代後半にインターネット上へ投稿され、後に同人誌として冊子化された二次創作漫画だった。物語の冒頭、未来からやってきたネコ型ロボットの機能が突如として停止する。原因はバッテリー切れ。しかし、耳をかじられたトラウマからバックアップ機能が取り外されていたため、電池を交換すれば記憶が消去されてしまうという残酷な現実が突きつけられる。
絶望に打ちひしがれる落ちこぼれの少年、野比のび太。彼は自らの手で親友を蘇らせることを誓い、猛勉強を開始する。それから数十年後、ロボット工学の権威となった成長後の彼が、見事にドラえもんを再起動させ、「待ちくたびれたよ」と笑顔で再会を果たすという感動的なラストだ。
この完成度の高いストーリーは、瞬く間に「感動の隠された最終回」として拡散した。だが結論から言えば、これは原作者である藤子・F・不二雄氏の手によるものではない。出版元である小学館の公式見解でもなく、熱心なファンによって描かれた完全に非公式のフィクションだ。2000年代半ばには同人誌の販売元が公式権利者側からの指摘を受け、表札や表紙の扱いをめぐって著作権上の協議が行われるという事態にまで発展した。ファン作のストーリーが社会的なニュースとなった珍しい事例と言える。