河本準一の生活保護騒動の真相と現在|母親の受給理由から返還と復帰まで
騒動が表面化したのは2012年4月、女性週刊誌が「年収5000万円の人気芸人の母が生活保護を受給している」と報じたことがきっかけでした。当時、河本準一さんは「お前に食わせるタンメンはねぇ!」のギャグで大ブレイクを果たし、バラエティ番組に引っ張りだこの売れっ子芸人でした。
母親が生活保護を受け始めたのは、河本さんがまだ若手で芸人としての収入がほとんどなかった1990年代後半とされています。母親は病気や怪我を抱えて就労が難しく、親族からの経済的支援も得られない状況だったため、福祉事務所の正規の審査を経て受給が開始されました。この受給開始の手続き自体には何ら虚偽や不正はなく、法的に正当な権利行使でした。
しかし、問題視されたのはその「その後」です。河本さんがブレイクして高額な収入を得るようになった後も、仕送りによる援助を一部行いながら母親の受給が継続されていました。法律上、親族の扶養義務は「自らの生活を損なわない範囲(生活保持義務)」に留まるため、直ちに刑法上の詐欺や不正受給に該当するわけではありません。それでも、高額所得者でありながら公金に頼っていた構図に対し、世間から猛烈な「道義的責任」を問われる事態となりました。