『暮しの手帖』歴代編集長一覧!花森安治や松浦弥太郎の交代真相と現在

『暮しの手帖』歴代編集長一覧!花森安治や松浦弥太郎の交代真相と現在に関する注目トピックを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

『暮しの手帖』を語る上で欠かせないのが、初代編集長・花森安治の存在です。1911年に神戸で生まれた花森は、旧制松江高等学校を経て東京帝国大学文学部美学美術史学科を卒業。戦時中は大政翼賛会の宣伝部に身を置き、国策標語の作成などに関わりました。

しかし、敗戦を機に「無謀な戦争を防げなかったのは、国民一人ひとりの暮らしが貧しく、自分の頭で考える習慣がなかったからだ」と痛恨の悔悟を抱きます。二度と国民を欺かない、庶民のささやかな日常を守る盾となる雑誌を作りたい――その熱い想いに共鳴したのが、後に『とと姉ちゃん』のモチーフとなった大橋鎭子でした。二人は1948年に「暮しの手帖社」(当初は衣装研究所)を立ち上げます。

花森が誌面で展開した最大の武器が、1954年から本格化した商品テストの歴史です。メーカーからの広告を一切断り、自費で市販品を買い集め、壊れるまで使い倒す。例えば、電気トースターのテストでは4万枚以上の食パンを焼き続け、石油ストーブのテストでは実際に火災の危険がないかを極限まで検証しました。広告収入に依存しないからこそ書けた辛口かつ客観的な評価は、消費者の絶大な信頼を獲得し、日本企業の品質向上にも決定的な影響を与えたのです。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。