アップルウォッチ心電図対応機種一覧|Se非対応の理由と最新選び方
「普段の心拍数が測れれば十分ではないか」という疑問を持つ方も少なくありません。しかし、光学式心拍数モニタリングと心電図測定には決定的な違いがあります。
心拍数測定は、血液中のヘモグロビンが緑色光を吸収する性質を利用し、1分間に心臓が何回拍動しているかという「ペース」を計測するものです。これに対し、心電図測定は心房と心室を動かす「微細な電気刺激の波形(P波・QRS波・T波)」そのものを記録します。
Apple Watchの心電図機能は、臨床現場における「単極誘導(第I誘導)心電図」に匹敵するデータを生成します。これにより、脈拍の速さだけでなく、拍動のリズムが不規則に乱れる「心房細動(AFib: Atrial Fibrillation)」の兆候を明確に捉えることが可能です。
日本国内においては、2026年9月に厚生労働省所管の独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)より「家庭用心電計プログラム」および「家庭用心拍数モニタプログラム」として管理医療機器(クラスII)の製造販売承認を取得しています。これにより、単なるウェルネスガジェットの域を超え、医療機器水準の信頼性を持つプログラムとして国内での機能提供が正式に実現しました。
なお、Apple Watchの心電図機能および不整脈通知機能には22歳以上という年齢制限が設けられています。若年層における臨床データの母集団や心臓発育の特性を考慮し、正確なアルゴリズム評価を担保するための安全基準です。