鯰組が遺した木造建築の真実──職人魂と普請道楽の40年
2026年、鯰組は正式に登記を閉鎖した。理由は公表されていないが、関係者の間では高齢化と後継者不足が囁かれている。
日本の伝統建築業界全体が、同じ課題を抱えている。若い世代は、長い修行期間と厳しい労働環境を敬遠する。デジタル技術や効率化が進む一方で、手仕事の価値は軽視されがちだ。鯰組の閉鎖は、その象徴的な出来事だった。
だが、鯰組の技術と思想は消えていない。コー・岸本氏の下で学んだ職人たちは、今も各地で活動している。彼らは「元・鯰組」を名乗り、師の教えを実践し続けている。また、普請道楽プロジェクトで家を建てた施主たちも、木造建築の魅力を周囲に伝えている。