トマトの葉に謎の斑点が!株全滅を防ぐ最新の応急処置と予防策
なぜ、一瞬のうちに病原菌は猛威を振るうのか。農林水産省が公表する病害虫発生予察情報でも、高気温下での極端な集中豪雨や多湿環境が病害の発生リスクを著しく高めると警戒が呼びかけられている。
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の研究グループによる分析では、雨粒が葉に跳ね返る「泥はね」が病原体の主要な伝播経路であることが判明している。泥中に潜んでいた細菌や胞子が、跳ね返った水滴とともに下葉の気孔や傷口から侵入。さらに、密植による風通しの悪さがハウスや家庭菜園内の湿度を90%以上に保ち、病原体の繁殖を後押ししてしまう。
こうした事態に対処するため、地域ぐるみの広域防除を目指す「トマト病害虫防除プロジェクト」も発足している。気象データと病害発生予測モデルを連携させ、感染のピークが訪れる前に広報を発信することで、生産現場の被害を最小限に抑える試みが始まっている。