なぜ夢の国でパニックを起こすのか?笑顔の裏に潜む恐怖症の心理学

なぜ夢の国でパニックを起こすのか?笑顔の裏に潜む恐怖症の心理学について分かりやすく解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

なぜ人はこれほどまでに異形のものへ恐怖を抱くのか。この問いを考える上で外せないのが、ロボット工学者の森政弘博士が1970年に提唱した「不気味の谷現象」だ。人間は、人型に似せたロボットや造形物の「人間らしさ」の度合いが高まるにつれて好感度を増していく。しかし、ある一定の閾値を超えて「人間に酷似しているがどこか決定的に非人間的である」状態に達した瞬間、感情は急降下し、強い不快感と嫌悪感へと転じる。

精神分析の祖であるジグムント・フロイトもまた、論文『不気味なもの(Das Unheimliche)』の中で、慣れ親しんだはずのものが奇妙に変貌した際に生じる恐怖を論じた。着ぐるみはまさに、人間の身体構造を持ちながら、顔面が完全に生命感を欠いたプラスチックや毛皮で覆われている。この生と死、人間と非人間の境界線上に揺らめく存在が、深層心理に強烈な違和感を植え付ける。2026年に開催された日本心理学会の年次大会でも、着ぐるみを見た際の脳波データにおいて、未知の生命体に遭遇した際と同等のストレス反応が検出されたことが報告され、大きな話題を呼んだ。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

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