「一月万冊」が暴く権力の暗部と沈黙する大手メディアの構造的病理
このメディアを主宰する清水有高の歩みは、旧来のジャーナリズムの文法とは一線を画す。読書家としての圧倒的なインプット量と、コーチングや起業家としての実践知を土台に持ち、硬質な言論を大衆的なエンターテインメント性と同居させる独自の手法を確立した。
清水の眼差しは、長らく構造不況に苦しむ出版業界の現状にも向けられている。活字文化が衰退したのではない。読者が求めているのは、当たり障りのない解説ではなく、自らの思考を根本から揺さぶる骨太な知見なのだ。清水は本という知の結晶を現代の文脈に接続し直し、混迷する時代を生き抜くための実践的な知性を提示し続けている。その熱量が、日々の発信に独特の推進力を与えている。