見誤れば命の危機!ハチとアブの違いと刺された際の緊急ガイド
見た目の類似性に騙されてはならない。昆虫学の分類体系を紐解けば、両者の隔たりはあまりにも大きい。日本昆虫学会が提示するデータベースでも明らかなように、両者は科や属のレベルではなく「目(もく)」の段階で分岐している。
ハチはアリと同じ「膜翅目」に属する。その代表格であるスズメバチは、細くくびれた胴体と強固な社会的コミュニティを持ち、巣を防衛するために集団で外敵を攻撃する進化を遂げた。これに対してアブはハエの仲間である「双翅目」だ。巨大なウシアブなどに代表されるように、単独行動を好み、家畜や人間の血液を栄養源として求める。
つまり、ハチの攻撃は「自衛と巣の保護」であり、アブの接近は「純粋な吸血行動(摂食)」なのだ。この目的の差が、人間と遭遇した際の行動パターンの違いを生み出している。