闇に浮かぶ富山湾の青い奇跡!世界で唯一のホタルイカ体験に迫る
ホタルイカはなぜ光るのか。その答えを解き明かす展示は、子どもだけでなく大人の知的好奇心を強烈に揺さぶる。日本動物園水族館協会にも加盟する当館は、展示の面白さだけでなく海洋生物学の学術研究機関としても高い評価を得ている。
普段は水深200〜400メートルの深海に生息するホタルイカが、なぜ富山湾の沿岸近くまで大群で押し寄せるのか。それは産卵のためだ。雄と雌が深海で交尾を終えた後、卵を抱いた雌だけが浅瀬へと浮上してくる。そして産卵を終えると、その短い一生を終える。寿命はわずか1年。あの息をのむような美しい光は、命を繋ぐための最後のエネルギーの輝きでもあるのだ。
発光器は体全体に約1,000個も散らばっており、特に腕の先端にある発光器からは外敵を威嚇するための強烈な光が放たれる。腹面の発光器は、海面から差し込むわずかな太陽光に自分の影を同化させて下層の敵から身を隠す「カウンターイルミネーション」の役割を果たす。神秘のベールに包まれたそのメカニズムを、顕微鏡や大型パネルで直感的に学べるのはここ滑川だけだ。