ゴルゴ松本「命」誕生秘話と少年院授業が涙を呼ぶ理由【徹底解剖】
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テレビの第一線で活躍を続けていたゴルゴ松本が、少年院でのボランティア講演活動「命の授業」をスタートさせたのは2011年のことでした。知人の法務省関係者からの依頼が最初のきっかけでしたが、彼の背中を強く押したのは同年に発生した東日本大震災でした。
未曾有の国難に直面し、「自分はお笑い芸人として、一人の人間として何ができるのか」「命の重みと言葉の尊さを次の世代にどう届けるべきか」という強い葛藤を抱えていた時期と重なります。罪を犯し、社会から隔絶された環境にいる少年院の少年・少女たちは、劣悪な家庭環境や虐待、孤立によって自己肯定感を著しく損ない、自らの感情を表現する言葉すら奪われているケースが少なくありません。
「説教をしに行くのではない。魂の会話をしに行くんだ」――そう決意したゴルゴ松本は、法務教官のような上意下達の指導ではなく、同じ目線に立ち、ホワイトボード1枚とペンだけを武器に真正面からぶつかり合いました。バラエティ仕込みの圧倒的なテンポと大きな身振り手振りを交えながら語りかける熱血授業は、心を閉ざしていた非行少年たちの硬直した感情を一瞬で解きほぐしていったのです。