米印(※)の正しい使い方、実は知らない人が多い?注釈マナーを徹底解説
普段何気なく使っている「※」ですが、日本の公的規格であるJIS X 0213における正式名称は「米印」と規定されています。国際規格のUnicodeでは「REFERENCE MARK(U+203B)」として登録されており、主に日本語や東アジア圏の組版体系で機能する特殊な記号です。
その意味と由来を文献調査でたどると、漢字の「米」を文字通り図案化したものに他なりません。筆記の過程で「八」と「十」を交差させた形状が、穀物の米に似ていることから江戸時代の寺子屋や出版印刷(木版刷り)において、見出しや挿入箇所を示す符号として定着しました。
国立国語研究所の歴史資料や組版印刷の専門資料によると、明治以降の活版印刷技術の導入に伴い、本文の文脈から一時的に目を逸らさせて補足説明へと誘導する「視覚的アンカー」として公認されていった経緯が記録されています。西洋の文献における「ダガー(†)」や「アスタリスク()」と同等の役割を担いながらも、縦書き文化と美しく調和する幾何学的対称性を持っていた点が、日本国内で根強く普及した背景にあります。