牛の胃が4つある理由と睡眠30分の謎!生態や部位の真実を徹底解明

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闘牛場でマタドールが赤い布(ムレータ)を振ると、牛が猛然と突進する光景はおなじみです。この印象から「牛は赤色を見ると興奮して凶暴化する」と信じられてきましたが、これは科学的に完全な誤解です。

牛の視界と色の見え方を検証すると、牛は青色と緑色の波長を感じる受容体しか持たない「二色型色覚」の持ち主であり、赤色と緑色・灰色の区別がほとんどつきません。牛の目には、赤い布もくすんだ暗褐色やグレーに見えています。牛が突進するのは布の色ではなく、「目の前で激しくひらめく動き」と「闘牛士が放つ威嚇的なプレッシャー」に対して本能的に反応しているためです。

その一方で、視野の広さは驚異的です。目が頭部の側面に位置しているため、頭を動かさずに周囲約330度を見渡すパノラマ視界を持っています。唯一の死角は真後ろのわずか30度程度しかありません。

また、頭部にある牛の角の役割も見逃せません。雄だけでなく多くの品種では雌にも角が生えます。角は捕食者からの防御や群れの中での順位決定に使われるだけでなく、内部に血管が網の目のように通っており、余分な体熱を外部へ放熱するラジエーター機能を兼ね備えています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。