ティッシュ王子・井川意高の現在!カジノ106億事件の真相と波乱の半生
順風満帆に見えたエリート経営者の人生が暗転したのは、海外カジノとの出会いでした。井川氏はマカオやシンガポールのVIPルームに足繁く通い、短時間で億単位の金が動く「バカラ賭博」の魔力に取り憑かれていきます。
最初は個人の手元資金で遊んでいたものの、掛け金は雪だるま式に膨れ上がりました。負け分を取り戻そうと焦るあまり、会長という絶大な権力を背景に、大王製紙の連結子会社7社から正規の取締役会決議を経ずに資金を借入。2010年4月から2011年9月までのわずか1年半の間に、引き出された総額は106億8000万円に達しました。
事件発覚の契機となったのは、社内監査での異常な資金移動の発見です。事態を重く見た大王製紙側が刑事告発に踏み切り、2011年11月、東京地検特捜部は会社法違反(特別背任)の容疑で井川氏を逮捕しました。後に本人が著書『溶ける 大王製紙前会長 井川意高の告白』で生々しく語った「脳汁が出るような極限の興奮」と「破滅へのカウントダウン」は、読書界にも大きな衝撃を与えました。