ジャスマック熊本館の全貌!名建築の歴史とテナント・評判を徹底解剖
熊本市中央区下通の路地を歩くと突如現れる、幾何学的なグリッドと端正なプロポーション。ジャスマック熊本館を語る上で外せないのが、20世紀後半を代表するイタリアの世界的建築家、アルド・ロッシ(Aldo Rossi)による設計という点です。
1980年代後半から1990年代初頭にかけて、ジャスマックグループは福岡の「ホテル・イル・パラッツォ」や札幌の「ジャスマックプラザ」など、ロッシを起用した都市建築プロジェクトを相次いで展開しました。その系譜に連なるジャスマック熊本館は、ロッシ特有の「都市の記憶」を抽象化した幾何学形態、均一な窓の反復、落ち着いた色彩のコントラストが見事に融合した空間となっています。
歓楽街のテナントビルといえば派手なネオンサインが主流だった時代において、あえて静謐で彫刻的なファサードを提示した同ビルは、当時の建築界に大きな衝撃を与えました。30年以上の歳月を経た現在もその造形美は色褪せることなく、熊本のナイトシーンに唯一無二の品格を与え続けています。