キットカットがお守りに選ばれる理由と限定デザインの裏側を公開
このムーブメントの原点は、2000年代初頭の九州地方にさかのぼる。現地の高校生の間で、博多弁の「きっと勝つとっと(絶対に勝つよ)」と商品名が共鳴し、「持っていると試験に落ちない」という噂が自然発生的に広まった。
現場の声にいち早く着目したのが、販売元のネスレ日本株式会社である。企業主導の押し付けではなく、生活者の自発的な文化を尊重する形で立ち上げられたのが、受験生応援プロジェクト「キット、サクラサクよ。」だ。単なる一過性のブームで終わらせず、社会的なメッセージへと育て上げたマーケティングの歴史は、企業のブランド戦略において今なお語り継がれる奇跡の物語である。