なぜ猫?原宿キャットストリートの由来と2026年最新の歩き方
原宿キャットストリートを歩いていて、「そういえば、なぜキャット(猫)という名前がついているのだろう?」と疑問に思ったことはないでしょうか。実は、この親しみやすい愛称の背景には、東京の都市開発の歴史と裏原宿のストリートカルチャーが深く関わっています。
まず押さえておきたいのが、この通りの正式名称が「旧渋谷川遊歩道路」であるという事実です。かつてここには穏やかに流れる「渋谷川」がありました。1964年に開催された東京オリンピックを契機に河川の暗渠化(地下化)が進められ、川の上に整備された歩行者専用道路が現在のキャットストリートの原型です。
では、なぜ「キャット」と呼ばれるようになったのか。現在有力視されている説は主に以下の3つです。
①「猫の額」のように道幅が狭かった説
暗渠化されて生まれた遊歩道は、両脇の住宅や商店に挟まれた細長い空間でした。慣用句である「猫の額(非常に狭い土地)」にちなんで呼ばれ始めたという、空間的特徴に着目した説です。
② かつて路地裏に野良猫がたくさんいた説
水辺の名残を残す静かな路地裏だった当時、車の往来がない日当たりの良い遊歩道に多くの野良猫が集まっていたことから自然発生的に名付けられたという説。地元住民の間でも古くから語り継がれています。
③ 伝説のロカビリーバンド「BLACK CATS」発祥説
1980年代初頭、このエリアに店を構え裏原宿カルチャーの先駆けとなった伝説的ショップ「ピンクドラゴン」。そこで結成された人気ロカビリーバンド「BLACK CATS(ブラック・キャッツ)」に由来するという説です。カルチャーシーンの熱狂が生み出した呼び名として、ストリートファンから強く支持されています。
行政が定めた公式な命名記録はなく、ストリートで息づく人々の間で自然と定着していったからこそ、いまもどこか自由で特別な空気が漂っているのかもしれません。