世紀の発見から撤回劇へ Stap細胞と小保方晴子の隠された全貌
2014年初頭。科学界の常識を根底から覆す論文が発表された。ハーバード大学のチャールズ・ヴァカンティ教授らとの共同研究の末に提示されたのは、細胞に弱い酸性刺激を与えるだけで初期化を起こせるという夢のような現象だ。
受精卵のように多様な組織へ変化し得る多能性幹細胞の簡便な作製法は、将来の再生医療に革命をもたらすと期待された。バイオテクノロジーの可能性を一気に押し広げるこの成果は、世界最高峰の学術誌『Nature』を飾り、科学界の勢力図を塗り替えるかのように思われた。