車整備士の給料は本当に低いのか?独自調査で迫る年収格差の実態
厚生労働省が公表する「賃金構造基本統計調査」を紐解くと、自動車整備士の平均年収はおよそ410万〜430万円前後を推移している。全産業の平均賃金と比較して数十万円ほど低く、この数字だけを見れば「低賃金重労働」という世間のイメージはあながち間違いではない。
国土交通省が警鐘を鳴らし続ける通り、自動車整備業における若手不足は危機的領域に突入した。20代前半の現場メカニックの手取り額は月額18万〜21万円前後に留まることも珍しくなく、工具の自前購入や残業抑制の風潮が手取り収入をさらに圧迫する。汗を流して培った専門技術が正当に評価されていないという不満は、長らく業界を覆う濃い霧となっていた。
だが、統計上の「平均値」は時に真実を隠す。実態はフラットな低空飛行ではなく、底辺と頂点が極端に引き裂かれた構造へとシフトしているのだ。