『僕の地球を守って』相関図と前世現世対応表|月基地の愛憎と結末の真相の要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
『ぼくの地球を守って』の物語を理解するうえで不可欠なのが、月基地で地球を観察していた7人の研究者と、現代日本に転生した7人の高校生・小学生の対応関係です。
前世(月基地)現世(東京・京都)前世での役割・特徴現世での立場・能力紫苑(シオン)小林 輪(こばやし りん)工学エンジニア。卓越した知能と強力なESP能力を持つが、戦災孤児(サージャリム)として育ち孤独を抱える。小学生(物語開始時7歳)。ベランダ転落事故を機に前世の記憶に覚醒。強大なESP能力と大人の知能を駆使して仲間を操る。モクレン坂口 亜梨子(さかぐち ありす)生物学者。額に聖痕を持つキチェ・サージャリアン。植物と交信し、その歌声で生命を育む聖女的存在。植物を愛する女子高生。心優しく感受性が強い。輪の隣室に住み、彼の執着と愛情の対象となる。玉蘭(ギョクラン)小椋 迅八(おぐら じんぱち)考古学者。名門出身のエリートでリーダー格。正義感が強く紫苑とは犬猿の仲。モクレンに求婚していた。亜梨子の同級生。直情径行で喧嘩っ早い熱血漢。亜梨子に好意を抱き、輪と激しく対立する。槐(エンジュ)笠間 一成(かさま いっせい)古生物学者。物静かで心優しい女性。玉蘭に激しい片想いをしていたが、想いを告げられず見守り続けた。迅八の親友である男子高校生。前世で女性だった記憶と、迅八(玉蘭)への無意識の好意に性同一性の苦悩を抱える。秋海棠(シュウカイドウ)薬師丸 春彦(やくしまる はるひこ)医学者。温厚で誠実な好青年。モクレンに想いを寄せるが、彼女を救いたい一心で悲劇的な裏切りを犯す。病弱な高校生。テレパシーやテレポートなどのESP能力を持つ。前世の罪悪感から輪の企みに従属させられる。繻子蘭(シュスラン)国生 桜(こくしょう さくら)技術者・言語学者。勝ち気で姉御肌の女性。紫苑に想いを寄せていたが相手にされず、後に柊と心を通わせる。一成の女友達。さっぱりとした性格で、仲間たちの異変に気づき真相を探ろうと奔走する。柊(ヒイラギ)錦織 一彦(にしきおり かずひこ)言語学者。基地の最年長者で温厚なまとめ役。月基地崩壊の危機においても冷静沈着に対処した。桜の幼馴染。穏やかで理知的な高校生。桜とともに東京の転生者コミュニティの緩衝材となる。
日渡早紀が描くキャラクター造形の秀逸さは、前世の性別・年齢・力関係が、現世ではあえて不揃いに再配置されている点にあります。前世で圧倒的な力を持っていた紫苑が「7歳の少年(輪)」として転生し、女性だった槐が「男子高校生(一成)」として生まれ変わったことで、物語の葛藤はより一層深く、切実なものへと昇華されました。