象は本当に仲間を埋葬するのか?死を悼む儀式と驚異の知能の真相

象は本当に仲間を埋葬するのか?死を悼む儀式と驚異の知能の真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

これまでアフリカゾウが死んだ仲間に木の枝や草をかぶせる行動は断片的に目撃されていましたが、明確に穴を掘って埋め戻すような「本格的な埋葬」は確認されていませんでした。この定説に風穴を開けたのが、インド科学教育研究機関(IISER)の研究チームが国際学術誌『Journal of Threatened Taxa』に発表した論文です。

研究チームは、インド東部ベンガル地方の茶園において、アジアゾウの群れが死亡した子象を埋葬した5つの事例を詳細に調査しました。いずれのケースでも、子象は茶園に張り巡らされた排水用の溝へ意図的に運ばれ、四肢を上にした仰向けの状態で穴に納められていました。その上から群れのゾウたちが周囲の土を削り取り、遺体を完全に覆い隠すように埋め戻していたのです。

検死の結果、子象の死因はいずれも内臓疾患や衰弱であり、人間による虐殺や事故ではありませんでした。さらに遺体の背中側には引きずられた痕跡が残っており、群れの仲間が遺体を溝まで懸命に運別したプロセスが科学的に裏付けられています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。