Vtuberの盗作疑惑と炎上の真相|キャラデザやモデル流用の境界線

Vtuberの盗作疑惑と炎上の真相|キャラデザやモデル流用の境界線の重要ポイントをご紹介します。役立つ情報がチェックできます。

ネット上で「パクリ」と糾弾される事象のすべてが、法的な意味での著作権侵害に該当するわけではありません。著作権法における侵害の判断には、厳格な法理が存在します。

日本の著作権法上、侵害が認められるためには主に「依拠性」と「実質的類似性」という2つの要件を満たす必要があります。

1つ目の「依拠性」とは、既存の著作物を参考にして作成されたという関係性です。どれほど似ていても、他者の作品を一切知らずに偶然同じ表現を生み出したのであれば、依拠性は否定されます。ただし、有名VTuberのデザインなど広く知られた作品の場合、アクセス可能性が高いため依拠性が推認されやすくなります。

2つ目の「実質的類似性」とは、既存の著作物の表現上の本質的な特徴を直接感得できるレベルで似ているかを指します。ここで重要なのは、「アイデア(画風、ポーズの概念、髪色の組み合わせなど)」は保護の対象外であり、具体的な「表現(線の引き方、陰影のつけ方、固有の造形)」のみが保護される点です。

したがって、「銀髪赤目のツンデレキャラ」といった属性の一致や、一般的な立ちポーズの類似だけでは法的な侵害とは言えません。一方で、元絵の輪郭線を直接なぞったトレースや、特徴的な装飾品のデザインを完全にコピーした場合は、実質的類似性が認められ著作権侵害と判断される可能性が極めて高くなります。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。