除草剤をまく時期で効果ゼロ?失敗しない散布時期と最新ノウハウ
除草剤の効き目を左右するもう一つの重要ファクターが、「気象条件(雨・気温・風・時間帯)」です。現場取材や農事指導のデータからも、天候選びのミスが除草剤効果が出ない理由の上位を占めています。
雨の前後にまく理由:粒剤と液剤で180度異なるセオリー
「除草剤は雨の前に撒くべきか、後に撒くべきか」という疑問に対しては、使用する薬剤の性状によって明確な答えが存在します。
粒状除草剤(土壌処理型)の場合:ベストは「雨が降った翌日の晴天時」です。土壌に適度な水分が含まれている状態で散布すると、粒から溶け出した成分が土の粒子に素早く定着し、強固な除草剤層を作ります。乾燥しきったカラカラの地面に撒いても薬剤が溶けず、風で吹き飛んでしまうため、晴天続きの際は散布後に軽くジョウロで散水する現場工夫が推奨されています。
液体除草剤(茎葉処理型)の場合:散布直後の降雨は厳禁です。葉の表面に付着した薬液が雨で洗い流されてしまうため、散布後の雨影響と対策として「散布後最低でも6時間(耐雨性の高い製品でも1〜2時間)は雨が降らない予報の日」を選ぶ必要があります。
朝夕どちらにまくべきか?気温と除草剤効果の関係
散布を行う時間帯については、「風が穏やかで、朝露が乾いた午前中(8時〜11時頃)」が最適です。植物は午前中に気孔を開いて活発に光合成と蒸散を行うため、葉から吸収された有効成分が根まで全身に移行しやすくなります。
また、気温と除草剤効果の関係にも注意が求められます。多くの除草剤は気温が15度〜25度の適温下で最も活性が高まります。35度を超えるような真夏の猛暑日には、植物自身が蒸散を防ぐために気孔を閉じる上、散布した薬液が瞬時に蒸発してしまい、十分な効果が得られないばかりか作業者の熱中症リスクも高まります。