なぜ悲劇は繰り返されるのか?韓国歴代大統領の壮絶な末路と真相
元首たちがこれほど極端な没落を繰り返す最大の要因は、1987年の民主化憲法に組み込まれた「5年単任制」と「帝王的大統領制」の組み合わせにある。再選が禁止されている制度設計は、大統領の任期後半における急速なレームダック化を不可避にする。権力の求心力が衰えると、次の権力を狙う与野党の双方が現職の不正を暴き立てる構図が完成するのだ。
加えて、大統領に集中する権限が強大すぎる。各省庁の閣僚や司法機関トップの人事権を一手に握るため、側近や親族に利権が集中し、腐敗の温床となりやすい。かつて大統領執務室が置かれていた大韓民国大統領府は、背後にそびえる北岳山の強い地気から風水的に「主を狂わせる」と噂され、「青瓦台の呪い」という俗説まで生んだ。だが、その本質は地相ではなく、権力が一点に集中しすぎることによるガバナンスの欠如と、勝者総取り(Winner-takes-all)の激しい陣営対立という構造的欠陥に他ならない。