一人暮らしの電気代がおかしい原因は?高額請求の真相とプロが教える対策
一人暮らしの電気代が前月比で急に2倍、3倍へと膨れ上がった場合、真っ先に疑うべきは「給湯設備」と「冬季特有の熱負荷」です。都市ガスやプロパンガスではなく、オール電化や「電気温水器付きアパート」に住んでいる場合、電気代の請求書には給湯コストがダイレクトに上乗せされます。
電気温水器は通常、深夜の割安な電力を利用してタンク内の水を沸かし、日中にそのお湯を使う仕組みになっています。ところが、以下の2つのトラブルが発生すると請求額は跳ね上がります。
第一に、本体の時計・タイマー設定の狂いです。停電や落雷、長期間のブレーカー遮断によって給湯器内部の内部時計が狂い、単価が極めて高い日中の昼間時間帯に巨大なヒーターを回して沸き上げを行ってしまう現象です。これだけで請求額が1万円以上跳ね上がるケースは珍しくありません。
第二に、配管の微小な漏水や逃し弁の故障です。目に見えない床下や機器内部でお湯が少しずつ漏れ続けていると、給湯器は「お湯が減り続けている」と認識し、昼夜を問わず再加熱を繰り返します。水道料金の急増や、誰もいないはずの部屋から「シュー」という異音がしていないか確認することが肝要です。
また、暖房機器に関しても、冬場は外気温が0℃〜5℃近くまで下がる地域が多く、室温を20℃まで引き上げるためにエアコンのコンプレッサーに夏場の冷房以上の極端な負荷がかかります。「夏と同じ感覚で24時間稼働させていたら、請求が跳ね上がった」という相談の多くは、この熱交換ギャップによるものです。