マラサダとは?ドーナツとの違いやハワイ発祥の歴史と人気店を徹底解剖

マラサダとは?ドーナツとの違いやハワイ発祥の歴史と人気店を徹底解剖の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

詳細を見る

マラサダをハワイ固有の郷土菓子と認識している人は少なくありませんが、その歴史的な原点はポルトガルのマデイラ諸島およびアゾレス諸島にあります。

ポルトガル語の「mal-assada(マラ・サダ)」という言葉は、直訳すると「不完全に焼かれた」「焼きが不十分な」という意味を持ちます。かつてパン窯で焼成する際、中が生焼けのように柔らかくトロッとした仕上がりになったことから名付けられたと伝えられています。本来はキリスト教カトリックの伝統行事である「四旬節(レント)」の断食期間に入る直前、火曜日(マルディグラ/懺悔の火曜日)に家中の砂糖やラードを使い切るための祝祭菓子として作られていました。

この伝統菓子が太平洋を渡ったのは19世紀後半のことです。1870年代以降、ハワイのサトウキビプランテーションで働く労働力として、ポルトガルから多くの移民が海を渡りました。彼らは自国の食文化をハワイの地に持ち込み、家庭内でマラサダを焼き続けました。

地域社会に決定的な変革をもたらしたのが、1952年にオアフ島ホノルルで創業した「Leonard's Bakery(レナーズ・ベーカリー)」です。ポルトガル系移民の2代目であるレナード・レゴ氏が、母のレシピをもとにマラサダの店頭販売を開始。当初は「ポルトガル移民以外には売れない」と周囲に危惧されたものの、できたての温かさと親しみやすい甘さが日系人や先住ハワイアンをはじめとする多民族社会に瞬く間に受け入れられ、名実ともに「ハワイのソウルフード」へと昇華しました。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。