クレパスとクレヨンの違いを徹底解明!原材料・対象年齢と園の指定理由
クレヨンとクレパスの決定的な違いは、製造時に使われる「オイル(液体油・植物油)」の有無と配合バランスにあります。日本文具工業会および大手文具メーカーの公開データによると、両者の主原料は似通っているものの、油分の含有量によって物理的な硬度と描画特性が劇的に変化します。
クレヨンは、着色用の顔料をパラフィンワックスやステアリン酸などの「固形油脂」で固めて成形されます。油分が少なく硬質であるため、先端を使って細い輪郭線を描いたり、引っかかりなく軽快に線を引く作業に長けています。一方で、油分がほとんどないため、描いた上から別の色を重ねて混ぜ合わせる「混色」や「重色」には適していません。
対照的にクレパスは、顔料とワックスに加えて液体油(鉱物油や植物油成分)を高比率で練り込んでいます。これにより、バターのように滑らかな伸びと粘り気が生まれ、力を入れずに濃密な着色が可能になります。指先で擦ってぼかしたり、色の上に別の色を重ねて新しい色を作り出す技法は、クレパスならではの真骨頂です。