高倉健が生涯愛した妻の真実 江利チエミとの別離と遺産相続の闇

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ふたりの出会いは1956年、映画『恐怖の空中握手』での共演だった。当時、チエミは『テネシーワルツ』で一世を風靡した弱冠19歳の大スター。対する健は、東映の新人俳優としてようやく頭角を現し始めたばかりの無名に近い存在だった。チエミの天真爛漫な人柄と圧倒的な才能に惹かれた健は猛烈なアタックを重ね、1959年、健の誕生日にふたりはゴールインを果たす。

誰もが羨むおしどり夫婦。だが、幸福な時間は長く続かなかった。結婚3年目にチエミが待望の第1子を妊娠するも、重度の妊娠中毒症を発症して中絶を余儀なくされる。子どもを授かることが叶わなくなった喪失感は、ふたりの心に静かな亀裂を生んだ。

さらに追い打ちをかけたのが、1967年に起きた世田谷の自宅全焼火災、そしてチエミの実の異父姉による横領・借金トラブルだった。姉はチエミの財産を使い込み、巨額の負債を背負わせた挙句、怪文書をばらまいて夫婦仲を引き裂こうと画策した。愛憎と裏切りが渦巻く中、ふたりの絆は極限まで追い詰められていく。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。