「ネット De 真実」に囚われる人々 Snsの罠と深層心理

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言葉のルーツは2000年代初頭の「5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)」にある。マスメディアの偏向報道に対する反発から、ネット上の断片的な言説を無批判に受け入れ「自分だけが世界の裏側に気づいた」と思い込む人々を皮肉るネットスラングだった。創設者の西村博之(ひろゆき)氏が残した「うそはうそであると見抜ける人でないと難しい」という有名な警句は、黎明期のネット利用者に向けた冷徹なリアリズムだったと言える。

しかし、嘲笑の対象だったはずの態度は、スマートフォンの普及とプラットフォームの進化によって大衆化した。皮肉なことに、かつて「情報強者」を気取っていた層だけでなく、政治的関心が薄かったはずの主婦やビジネスパーソン、高齢者層までもが「既存メディアは嘘をついている」「ネットにこそ真実がある」という盲信に飲み込まれていった。皮肉は消え去り、ある種の歪んだ「覚醒」体験として社会に定着してしまったのだ。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

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