タニケットとは?命を救う止血帯の正しい使い方と駆血帯との違い
医療従事者以外で最も多い誤解が、健康診断の採血などで腕を縛るゴムバンド「駆血帯(くけつたい)」と止血帯の混同です。両者は外見こそ細い帯状で似ていますが、タニケット 駆血帯 違いは「止める血管の深さと圧力」にあります。
駆血帯は、皮膚に近い浅い位置にある「静脈」の血流のみを一時的にせき止め、血管を浮き上がらせて針を刺しやすくするための道具です。動脈の血流は遮断しない程度の弱い力で設計されています。もし大量出血の現場で駆血帯や細いゴム紐を使って中途半端に縛ってしまうと、動脈から血液が傷口へ送り込まれ続ける一方、心臓へ戻る静脈のルートだけが塞がれるため、傷口からの出血が劇的に悪化する「鬱血(うっけつ)性出血」を引き起こします。
一方の止血帯は、強い内圧を持つ動脈を完全に押し潰すため、幅広のベルトと頑丈な締め具を備えています。命を救うためには、中途半端な締め付けではなく、動脈圧に打ち勝つ強固な遮断器具が必要不可欠です。