なぜ桜の倒木が相次ぐのか?満開の裏に潜む寿命60年説と危険な前兆

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桜の倒木を引き起こす決定的な要因は、目に見えないところで進行する「生物的ダメージ」です。その主犯格として専門家が警鐘を鳴らすのが、木材腐朽菌の一種である「ベッコウタケ」です。

ベッコウタケは、幹の地際(根元付近)から侵入し、木を力学的に支える重要な中心木質部をスポンジ状に分解していきます。恐ろしいのは、地中の主根や根元を優先的に腐らせるため、地上部の葉や枝が青々としていても、足元がすでにグラグラになっている点です。根元周辺に黄色から黒褐色の傘状のキノコが発生した時点で、幹の内部はすでに大規模な空洞化が進んでいる証拠となります。

さらに現在、全国的な脅威となっているのが特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による甚大な食害被害です。

幼虫が幹の内部に2〜3年にわたって潜み、樹皮の内側を食べ荒らすことで、幹の中はトンネルだらけのスカスカ状態になります。幹の隙間から「フラス」と呼ばれるミンチ状の木くずとフンの混合物が大量に排出されている場合、倒木寸前の極めて危険な状態にあると判断されます。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。