ナオミとカナコ最終回の結末真相!二人は逃亡できた?原作違いも解説
直木賞作家・奥田英朗氏が手掛けた原作小説『ナオミとカナコ』と、フジテレビの連続ドラマ版には、結末の描写およびキャラクター設定において決定的な相違点が存在します。最も大きな違いは、ラストにおける二人の命運です。
原作小説では、陽子の追及を寸前でかわし、二人が搭乗した航空機が羽田空港の滑走路を力強く離陸する場面までが明確に描かれます。シートベルト着用サインが消えた機内で、直美と加奈子がシャンパンを手に「これからの新しい人生」へと踏み出す完全逃亡エンドとなっており、読者に圧倒的なカタルシスを与える設計になっています。
なぜドラマ版では原作通りの「完全逃亡」を描かなかったのでしょうか。民放キー局の番組制作基準において、「殺人という重大犯罪を犯した主人公が無傷で逃げ切り、完全犯罪を成就させること」に対する倫理的な配慮が働いたことは想像に難くありません。しかし単に逮捕を描くのではなく、直前でカットアウトさせる手法をとったことで、物語のスピード感と余韻を極限まで高めることに成功しています。