アースラはなぜ人間ヴァネッサに変身?リトルマーメイドの真相と実写キャスト

アースラはなぜ人間ヴァネッサに変身?リトルマーメイドの真相と実写キャストについての疑問解決ガイドをご紹介します。

『リトル・マーメイド』のヴァネッサというキャラクターは、音響監督や声優陣にとっても極めて難易度の高い「声の二重構造」を要求される役柄です。身体はアースラでありながら、口から発せられる歌声はアリエルそのものであり、さらに正体を現す瞬間には魔女本来の邪悪な地声が漏れ出さなければならないためです。

アニメーション版の日本語吹き替えでは、アースラ役を圧倒的な声量と表現力で務めた森公美子がヴァネッサの台詞パートを担当。一方、貝殻から流れる美しく澄んだ歌声は、アリエル役のすずきまゆみによるテイクが使用され、ひとつの身体から異なる声質が響く不気味さが巧みに演出されました。

一方、実写映画版の吹き替え体制はさらに洗練された職人技を見せました。メリッサ・マッカーシー演じるアースラ本体の吹き替えを実力派ミュージカル俳優の浦嶋りんこが重厚に演じる傍ら、ジェシカ・アレクサンダー演じる人間姿のヴァネッサの吹き替え声優には、洋画吹き替えの第一線で活躍する佐古真弓を起用。冷ややかで計算高い美女のトーンを佐古真弓が見事に吹き込みました。

そして劇中でエリックを惑わす歌唱パートには、実写版アリエル役の豊原江理佳による透き通るようなボーカルが重ねられています。台詞の演技と歌唱の同期、そしてクライマックスでアースラの正体が露見した際の凄まじい絶叫への転換は、日米双方の音響チームが細部までこだわり抜いたハイレベルな芸術的仕掛けと言えます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。