明治維新の針路を決めた五箇条の御誓文!起草者の真意と現代語訳
誓文発布の儀式は、従来の日本の政治史において前例のない形式で行われた。国立公文書館に所蔵される太政類典などの記録を開くと、その儀礼設計の周到さに驚かされる。
若き明治天皇は、紫宸殿で臣下に対して勅語を下すのではなく、天地神明に向かって自ら誓約を立てる主体として祭壇に臨んだ。副総裁の三条実美が神前で誓文を読み上げ、諸侯や公卿がその誓約を遵守する旨の署名(御誓誓約書)を行った。この「主権者が神に誓い、廷臣が一体となって従う」という演出は、天皇を絶対専制君主ではなく、法と理念のもとに立つ統治者として位置づける巧妙な装置として機能した。