さだまさし『道化師のソネット』に秘めた実話と「笑ってよ」の真実
1980年2月25日にシングルレコードとしてリリースされた『道化師のソネット』は、映画の話題性とともに瞬く間にオリコンチャートの上位へ駆け上がりました。同年発売のアルバム『印象派』にも収録され、さだまさしの代表曲としての地位を確立します。
音楽的な構造において特筆すべきは、アコースティックギターの柔らかなスリーフィンガー・アルペジオとベース音の美しい下降ラインです。原曲はFメジャーですが、アコースティックギターの弾き語りではカポタストを3フレットに装着し、Dメジャーのコードフォームで演奏されることが多く見られます。開放弦の豊かな響きを活かしたコード進行が、まるでサーカスのテントに差し込む木漏れ日のようなノスタルジーを醸し出します。