マダニに噛まれたら自分で取るな!命に関わる危険性と受診すべき診療科

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マダニが媒介する代表的な疾患の中で、特に警戒度が高いのが重症熱性血小板減少症候群(SFTS)です。SFTSウイルスによって引き起こされるこの病気は、発熱や下痢だけでなく、血液中の血小板や白血球が急激に減少して多臓器不全に至る恐ろしい感染症です。マダニ感染症の致死率において、SFTSは10〜30%という極めて高い水準に達しており、高齢者を中心に重症化する事例が後を絶ちません。

さらに、リケッチアという病原体によって生じる日本紅斑熱も深刻です。高熱とともに手足から体幹へ広がる点状の紅斑が特徴で、治療が遅れると播種性血管内凝固症候群(DIC)を併発し致命的となります。また、欧米だけでなく国内でも高原地帯を中心に報告されるライム病は、遊走性紅斑と呼ばれる同心円状の皮膚症状から始まり、放置すると神経障害や慢性関節炎、不整脈などの重篤な後遺症を残します。いずれの感染症も「ただの虫刺され」と油断して放置することが最も危険です。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。