ダメな軍事評論家の共通点とは?誤報を見抜く3つの裏基準を徹底解説
メディア側の構造的課題にも目を向ける必要がある。『報道ステーション』や『NHKスペシャル』といったテレビの看板報道番組であっても、限られた放送時間の中で複雑な国際情勢を分かりやすく解説しようとするあまり、時に複雑な論点を過度に単純化してしまう罠に陥ることがある。また、生放送のスピード感に対応できる「口あたりの良いコメンテーター」が重用され、じっくりと考え込む重厚な研究者が敬遠されるというメディア側の事情も存在する。
だからこそ、情報を受け取る私たち自身が「ファクトチェック」のスキルを身につけなければならない。ある衝撃的なニュースや解説を目にした際、即座にそれを信じ込むのではなく、「他の主要メディアはどう報じているか」「元の発言や画像は改ざんされていないか」「発言者の肩書や過去の発言歴は信頼に足るか」をクロスチェックする姿勢が重要だ。X(旧Twitter)などで流散する速報記事に対しては、一歩引いて静観するディレイ・リテラシー(情報をすぐ拡散せず確認を待つ態度)を持つことが、デマ拡散を防ぐ防波堤となる。