「カンテ グランデ 中津 本店」トータス松本も愛したチャイの聖地
この店を語る上で欠かせないのが、日本のロックシーンを牽引するバンド「ウルフルズ」との深い縁である。ブレイク前のトータス松本氏がこの場所でアルバイト店員として働いていたことは、ファンの間では有名なエピソードだ。彼がチャイを淹れ、カレーを運び、店内のディスプレイや絵画を手掛けていた時代、ここには若き才能たちが集う熱気と自由な空気が漂っていた。
名曲『バンザイ〜好きでよかった〜』を生み出す直前の甘酸っぱくも青いエネルギーは、間違いなくこの場所の空気感と共鳴していた。トータス松本氏が描いたイラストや彼が触れていたアンティークの調度品は、今も店の歴史の一部として静かに佇んでいる。音楽ファンにとって、ここは単なるカフェではなく、日本のポップミュージック史の重要な1ページを育んだ聖地そのものなのだ。